糖質を極端に控えるのは体に良くない。



糖質とは1グラムあたり4キロカロリーの熱を出すエネルギー源で、米、パン、めん類、いも類、砂糖などが糖質の代表的な食品になります。
ダイエットの食事制限の基本は糖質の摂取をひかえることですが、ダイエットの為に糖質はまったく摂取しない方がいいかというと、それは違います。

車のエンジンはガソリンがないと動かないように、人間の体にも動くための燃料となるものが必要です。
この人間の体を動かすための燃料となるのが糖質と脂肪なのです。
糖質は体を動かすのに燃料として必要な分量以上を摂取すると、あまった分は体の中で脂肪に変わり皮膚の下に蓄えられます。
この脂肪の蓄積が増えすぎた状態を肥満と呼ぶのです、ですから糖質を取りすぎると太るというのは確かです。

逆に体を動かす燃料に満たない量しか糖質を摂取しなければ当然やせます、それは摂取する糖質が少ないと、体に蓄えられている脂肪をエネルギーにして体を動かすからです。

しかし極端に糖質をカットすると、基礎体力が低下して体にさまざまな障害が起こります。
脳の唯一の栄養素は糖質からなるブドウ糖なので、ブドウ糖が極端に不足すると脳に栄養がまわらなくなり、機能障害を起こす可能性があります。
また体に不足しているブドウ糖を補おうとするために肝臓に蓄えられているグリコーゲンを分解してしまうことにより、肝機能が低下して肌荒れなどを起こすことがあります。
さらに糖質が不足すると、やる気がなくなったり体の免疫効果も低くなります。

糖質は取りすぎは確かによくないですが、極端に取らないのもよくありません。
とくに朝はしっかり炭水化物で糖質を取らないと、一日を活動的に過ごすことができません。

糖質の摂取量を極端に減らせば、短期間で痩せれるかもしれませんが、それはあまり健康には良くないということを頭に入れておきましょう。