肥満と病気



肥満は成人病の元凶。
肥満はあらゆる成人病に関連してきます、肥満になって太れば、その分心臓に負担がかかって動脈硬化が進み、高血圧や狭心症や心筋梗塞を引き起こす可能性が高まります。

また肝臓に脂肪がたまると脂肪肝となり、さらに肥満が進むとインシュリンが不足することにより糖尿病を引き起こす原因になります。
その他にも、胆石症や痛風など肥満が原因でかかる病気はたくさんあります。
さらに女性の人は脂肪の細胞から過剰に分泌される性ホルモンが更年期以降の乳癌や子宮癌を発症させる要因のひとつとなることもわかってきました。


これらの病気は、肥満の人しかかからないということではないですが、正常な人に比べて肥満の人の方がこれらの病気になる確率がずっと高くなるのは確かです。
肥満の人が正常な人に比べてかかる病気の発症率は、腰痛な膝痛は17倍、脂肪肝は8倍、糖尿病や高脂血症は5倍、高血圧症は4倍、心疾患は3.5 倍、胆石症は3倍、乳癌や子宮癌、不妊症は2倍といわれています。


肥満とは体内脂肪の重量が30パーセント以上の場合をいいます、この脂肪の数字にあてはまる人は、これらの病気には十分注意しなければいけません。
特に肥満の中でも、内蔵脂肪型肥満とよばれる内臓の周りに脂肪がついてお腹がでるビール腹のような体型の肥満の人は、特に注意が必要です。

肥満が原因によりかかりやすい成人病はどれも命にかかわるような病気ばかりです、きっと平均寿命も正常な人よりも肥満の人の方が短いと思います。
健康的に長生きをするために、普段からお腹周りの脂肪を気にして、肥満にならないように生活をコントロールしましょう。