食物繊維の働き
食物繊維とは、食品中の成分の中で人の消化酵素では消化されにくい繊維成分のことをいいます。
食物繊維は口から入ると、そのままの形で食堂から胃を通り小腸を通過して大腸に移動します、その大腸で腸内の細菌によってほんの一部が分解されますが、大部分は吸収されずに体の外へ排出されます。
そして食物繊維は大腸内に残っている便に含まれている有害物質を吸収して外に排出する働きがあります、さらに大腸内で水分を吸収して量を増やし便をやわらかくして便秘を防ぎます。
食物繊維の働きにより便秘を防いでくれることは、食事制限をしてダイエットをしている人にとってはとっても大事なことです。
ダイエットをして食べる量が減り、食べる物もタンパク質を多く含む物にかたよるとどうしても便秘になりがちなので、ダイエットをしている人は食物繊維は特に大事といえます。
さらに食物繊維は脂肪の吸収を抑える働きもありますので肥満防止にもとても役立ちます。
そして食物繊維を多く含んだ食品は全体的によく噛まないと飲み込めないものが多く、このよく噛むという事が唾液の分泌量が増えて、その作用により少ない食べ物の量で満腹感を感じることが出来きるので、肥満防止になります。
食物繊維を多く含む食材は、寒天、きくらげ、ひじき、干ししいたけ、わかめ、昆布などに特に多く含まれています。
その他にも野菜や、豆類などにも多く含まれているので、うまく普段の料理に取り入れながら食物繊維をなるべく取るようにしましょう。
厚生労働省の食物繊維の推奨摂取量は一日25gなのに対し、一般的日本人の食物繊維摂取量は16g位といわれています。
食物から食物繊維を摂取する場合はたくさん取っても心配はないですが、サプリメントなどで過剰に摂取すると、お腹を壊して下痢をおこし、体内のミネラルが流されてしまい、ミネラル欠乏症などを引き起こす恐れがありますので注意しましょう。