肥満は遺伝は関係あるのだろうか?



親が太っていたら、自分も太りやすい体質なのだろうか?

よくこんな言葉を耳にします「私が太っているのは遺伝のせいです、だって両親が両方とも太っているし、だから私にはダイエットはムダなんです」
たしかに、体型のよく似た親子はよく見かけます。
統計的に見てみると両親がともに太っている場合だと、子どもが太る確率は60~70パーセントと言われています。

両親のどちらか一方が太っている場合は子どもが太る確率は40~50パーセントだと言われています。
この数字を見ると確かに両親が太っている場合は子供も太りやすい体質になる確率が高いということで、肥満は遺伝するという事になるのかもしれません。

しかし、肥満が100パーセント遺伝によるものかというと、決してそうではありません。
両親が太っていて子供も太っている人の中で、基礎代謝が低い太りやすい体質が遺伝する事で太ってる人は、その中の3分の1にすぎません。


では、なぜ両親が太っていると太る確率が高いのでしょうか。
それはその家族の食習慣が影響しているのです。

家族はだいたい同じものを食べるので、太りやすい高カロリーの食事が出る事の多い家庭は、肥満の人が多くなるわけです。
遺伝よりも、この親から受け継いだ食生活の方が肥満になる原因としてはずっと多いのです。
親から本当に太りやすい体質を受け継いでしまった人も、正しい食生活や運動をして筋肉をつけて基礎代謝を上げれば体質はいくらでも変えることが出来ます。

ですから、両親が太っているからといって、ダイエットを諦めることはありません。